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■新規出店工事を美容専門内装会社に依頼したほうが良い1番の理由

2023/05/03
内装の知識
ひなたや株式会社 代表取締役 中村陽一のイメージ
ひなたや株式会社 代表取締役 中村陽一

【美容室の新規出店こそ美容室専門内装会社に依頼すべきです】

内装会社は東京だけでも数千もの会社があり、どこに依頼したら良いか戸惑うと思います。
ホームページで施工写真を見比べて問い合わせしたり、知人や美容ディーラーに紹介してもらったり、内装会社との出会い方は様々ですが多くの会社にアポを取って、打合せして吟味するのもなかなか労力のいる作業だと思います。

【まず知っておいてもらいたいこと *内装会社にもそれぞれ得意分野があります* 】

美容業界でカットを得意とする店や縮毛矯正に特化している店があるように、内装業界でも美容室を得意とする会社や飲食店、アパレル、オフィス、住宅など専門分野は様々です。
全ての分野に対応することは出来ますが、すべてを理解している訳ではない。
私も今まで飲食店づくりにも携わってきましたが経験のない「寿司屋を作ってほしい」と言れた場合、使用する厨房機器やカウンターの高さなどパッとは思いつきません。。。日々の経験値がより細かい話に繋がるのだと思います。

この記事では、

  • なぜ美容室専門会社に依頼したほうが良いか
  • どのような人に勧めたいか
  • 慣れていない会社に依頼した場合の失敗例

が伝わればいいなと思っています。


美容室づくりで一番重要なのは「レイアウト」だと考えています

レイアウトとは、どこに何を配置するかということです。
オシャレな美容室にしたい!木を使って温かみのある雰囲気にしたい!シャンプーブースは薄暗くてリラックスできる空間にしたい!など、雰囲気重視で考える方もいると思います。
でも何より重要なのはレイアウト構成で、同じテナントでも店舗設計者によって全く異なるプランが生まれます。
雰囲気づくりは後からデザインできるので、まずはお客様からご要望をお聞きして、平面図構成で必要な寸法や動線を考慮しながらプランを組み立てていきます。
このレイアウトの良し悪しが今後のサロン経営計画に影響を与えることもあります。

・売り上げや集客にも影響を与えるプラン提案

例えば、次のようなことがありました

  • 12坪の美容室を出店する際にセット面4台、シャンプー機器2台で営業したいという場合、適切な寸法理解があれば設計できるところ、必要最低寸法がわからずセット面3台とシャンプー機器2台までしか入らないと言われてしまって理想通りにならなかった
  • 単価を上げたヘッドスパに力を入れるため、シャンプーブースは各個室にしたかったが寸法的に難しく断念。しかし美容室に慣れている内装会社に相談したらカットからヘッドスパまで個室1部屋で行えるYUMESWINGというシャンプー機器を提案してもらえた。バックシャンプーしか考えていなかったがこのプランにしたことで施術の幅が増え、全体の単価も上げることができた
  • バリアフリーをアピールしたいのにシャンプーブースは必ず一段床上げしないといけないと言われてしまった。しかし美容室に慣れている内装会社では床上げ無しのプランが可能になり、高齢の方も利用しやすい環境になった

など。内装会社に「これしか出来ない」と言われたら、「そういうものなのかぁ」と諦めてしまうと思いますが、異なる考え方もあるので経験値の高い内装会社と付き合っていると可能性も広がります。

実際にあった2社相見積もりの案件で提出したプランです。※1F、2Fの小規模案件(2F部分)
ご要望では、セット面は個室空間が良いと言われていましたが東京都保健所検査最低寸法の13㎡もギリギリの案件だったので試行錯誤してご提案したところ採用していただけました

※弊社が提案したプラン
※他社が提案していたのはこのようなレイアウト

保健所検査を考慮したプラン 

最近よく見かける小規模テナントや店舗併用住宅など、面積が小さい物件は作業面積を理解しないと保健所の規定面積を確保できない場合があります。
例えば、次のようなことが挙げられます

  • 東京都の場合、保健所が定めている最低必要作業所面積は13㎡です。テナント面積が23㎡(7坪)だから全然OKだと思っていても、待合いスペースやトイレ、置き什器面積、スタッフルームなどは省かれるので結構ギリギリです
  • 待合いスペースを考えずギチギチにセット面とシャンプー台を詰め込んで計画していたが、結局待合いスペースを確保したらセット面1台は使用できなくなった
  • シャンプーブースをギリギリで設計したら、保健所検査項目のタオルを蓋つきで収納するスペースを確保していなかった

など。狭い物件こそ経験値が活きますので美容室内装に慣れている会社に依頼することをお勧めします。

日々の作業ストレスはレイアウトで解決 

私たちは店舗を作る側の立場なので店舗がオープンすれば現場を離れますが、お客様はここから数十年間のサロンワークが始まります。ちょっとしたことが作業の手間になったり、非効率的になることもあるので着工前のより細かい打合せがとても重要になります。
実際にご相談を受けた事項、次のようなことが挙げられます

  • セット面間の寸法が狭くて作業しにくい、3面あるが結局真ん中の1面は使用していない
  • よく出入りするカラーラボとお客様のシャンプーブースへの動線が重なってたまに渋滞してしまう
  • 給湯器からシャンプーブースの距離が長くしたことで、シャンプーのお湯が出てくるまですごく時間がかかる
  • 排水元からシャンプーブースの距離を遠く設計したことで、シャンプーブースの床上げ段差が高くなってしまった
  • セット面を移動できる既製品ドレッサーにしたがコンセントの位置は変わらないので結局使いにくい
  • トイレ出入りの際にセット面からトイレ内が良く見えてしまう
  • 車通りが多い道路を背にセット面を配置したらミラーに車が写り込み落ち着かない
  • セット面施術者の後ろを暗い色の壁でデザイン構成したらミラー越しの髪の毛が見づらい
  • カラーラボ兼スタッフルームにしたが休憩中のスタッフがいると狭くて使いにくい

など。美容室を作り続けていると多くの悩みや要望に触れてきているのでより良い提案に繋がります。
これらの事項は、しっかり考えて、打合せをしていれば解決できていたり、説明していれば問題にはならない内容だと思います。

良いレイアウトにしておけば将来の改装費を抑えられる

開業してから8年~12年くらいで改装の時期になってきます。この場合、どこまで改装したいかにもよりますが、
「店舗の印象を変えたい」「現代の雰囲気にしたい」「綺麗にしたい」のようにレイアウトを変えることなく内装の模様替え程度であれば費用はそこまでかかりません。設備のレイアウトを変えた場合とでは数百万変わってくる場合もあります。
レイアウトを変えたいきっかけは次のようなことが挙げられます

  • セット面間の寸法やセット面から壁の寸法が狭くて作業しにくいので壁をずらしたい
  • バックシャンプーとサイドシャンプーを兼用したいのにスペースが確保されておらず狭すぎるので壁をずらしたい
  • 奥のシャンプー台に行くのに手前のシャンプー台で施術している通りにくいので通路を広げたい
  • お湯が出るまで時間がかかりすぎるのでシャンプーブースの位置を変えたい又はボイラーを導入したい
  • 従業員が増えてきたのにスタッフルームが狭すぎるので壁をずらして広くしたい

など。一箇所を変えたくても他のことにも絡んでいるので、改装の際は作業工程が増えて費用も休暇日数かかってしまう。

  1. セット面を移動する場合
    考えられる工程:ミラー、カウンター、照明、コンセントの移設・ミラーとカウンターの設置壁の補修・照明移設天井の補修など
  2. 壁をずらす場合
    考えられる工程:壁を解体・壁をつくる・壁を仕上げる(塗装など)・既存壁の接地天井面、床面の補修
  3. シャンプー台を移動する場合
    考えられる工程:シャンプー台を外す・床を開口する・配管工事・床を復旧する・床を仕上げる(タイルなど)・シャンプー台設置

このように簡単に出来そうで意外に手間がかかり、費用がかかるのも知っておいたほうが良いと思います。

レイアウトを変えることなく店舗の印象を変えた改装の例

※カッコいい雰囲気に変えたい
※ガラッと印象のみを変えることが出来る

レイアウトを変えないことで、低コスト、短納期の改装工事が実現します。

その他、実際にあった美容室に慣れていない会社が作った失敗話 

  • シャンプー湯量不足(シャンプー台3台を16号給湯器1台でまかなっていた)
  • シャンプーブースが冷房で寒い問題(ツインのエアコンで起こりがち、日当たりの良い窓面エアコンで温度基準設定をしている)
  • サイドシャンプー設置壁を木でつくる事例(水がかかるのですぐ朽ちてしまう)
  • ドライヤーコンセントを専用回路にしていない(ブレーカーが落ちてしまう)
  • 全て電球色の照明計画でカラーが見えづらい、又は昼白色の照明計画で事務所のような見栄えになっている

など。普段から美容室を作っていれば当たり前にしていることも、施主側からいちいち要望しないといけないこともあるので注意深く打合せしないと失敗していまうこともあるようです。

特に美容室の専門性を必要としない場合

  • 寸法にゆとりがある案件(例えば、15坪でセット面2台のシャンプー機器2台の個室プライベートサロン)など
  • ほぼ既存のまま使用する居抜き店舗(内装の仕上げ直しや看板工事)など
  • レイアウトを変えない模様替え工事(クロスや床材の貼り替え、ブラインドやカーテン設置)など
  • 什器の設置や交換、セット面間やシャンプーブースのパーテーション製作など

このような場合は、美容室に慣れていることはあまり関係ないので好きなデザイナーや好みのテイストを作っている内装会社に依頼しても問題ないと思います。

例えば次のようなサロンは寸法にゆとりがあるのでデザイン重視で進められます

https://www.takara-s-d.com/works/index.php?c=product_new_view&pk=1165&noreset=1

タカラスペースデザイン株式会社 施工例

https://www.takara-s-d.com/company/


以上、美容室専門内装会社に依頼するメリットを説明させていただきました!
色々な美容室があるように、内装会社にも色々あります。
内装工事は高い買い物なので業者選びは慎重になるべきですし、
せっかく内装工事をするのであれば真剣に考えてくれる、今後につながる内装会社を選定してほしいと思っております。

弊社は丁寧な打合せを大事にしている内装業者です。
新規開業、店舗リニューアルをご検討している方は是非お問い合わせください。

ひなたや株式会社 代表取締役 中村陽一のイメージ
ひなたや株式会社 代表取締役 中村陽一

ひなたやは美容室専門の内装業者です。
これまで数多くの美容室のオープンやリニューアルに携わってきました。 丁寧な打合せと豊富な提案力で入念な準備をするのが私たちの特徴です。

内装業者=「作ったら終わり」ではなく、これからのお店を内装面から支えるパートナーになりたいと日々向き合っております。

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