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■美容室づくりで迷う選択 part_01|ビニールクロス(壁紙)VS塗装、どっちがいい?

2026/09/21
内装の知識
ひなたや株式会社 代表取締役 中村陽一のイメージ
ひなたや株式会社 代表取締役 中村陽一

美容室をつくる際は、決めることが本当にたくさんあります。

レイアウトやデザインはもちろんですが、天井や壁の仕上げひとつを取っても、

ジョリパット塗り、タイル貼り、モルタル塗り、ダイノックシート貼りなどなど。。

仕上げ方は本当に様々です!

その中でも今回は、内装仕上げの王道ともいえるこちらの2種類!!



ビニールクロス(壁紙) VS 塗装

「壁はクロスと塗装、どちらが良いですか?」

これは打合せの中でも結構聞かれます。

結論から言うと、弊社ではまずクロス仕上げで考えることが多いです!

もちろん塗装の方が仕上がりがきれいで、高級感も出やすいと思います。

ただ、塗装は職人の腕次第というところも結構あります。

最近はクロスの種類もかなり豊富なので、まずはクロスで考えて、必要に応じて塗装を検討することが多いです。


まず確認するのは、今の壁・天井の状態

改装の場合、まず見るのが現在の壁や天井の仕上げです。

既存がクロス仕上げであれば、

既存クロスを剥がして、新しいクロスを貼る。

既存が塗装仕上げであれば、

上から塗装を塗り重ねる。

基本的には、この方法が一番賢明です。

逆に、

クロス → 塗装

に変更する場合。

既存クロスの上に石膏ボードを1枚増し貼りして、その新しいボード面を塗装することがあります。

石膏ボード貼り
↓
パテ処理
↓
塗装

と工程が増えるため、その分コストも工期もかかります。

反対に、

塗装 → クロス

の場合も、そのままではクロスの糊が付きづらく、剥がれる可能性があります。

そのためシーラーの塗布やパテ処理など、下地処理が必要になります。

今の仕上げと同じ仕上げにする方が、基本的には工事もしやすく、余計な費用もかかりにくいということです!


新しい壁なら、クロスの方が安い

新しく作った石膏ボードの壁に施工する場合、弊社の金額感では

1㎡あたり、クロスの方が塗装より約1,200円ほど安い

です。

ちなみに今回は、住宅などでよく使われる安価な量産クロスではなく、店舗でよく使用する1000番台クロスとの比較です。

1㎡だけ見ると大きな差には感じませんが、店舗全体になると意外と金額差が出ます。

例えば施工面積が100㎡なら約12万円、200㎡なら約24万円。

壁と天井を合わせると施工面積は意外と大きくなるので、トータルでは結構変わってきます!


クロスの良いところ

・塗装よりコストを抑えやすい
・水拭きや中性洗剤などで清掃しやすい
・アルコールなどにも比較的強い
・厚手、撥水、汚れ防止など耐久性の高い商品もある
・色柄や質感がかなり豊富
・塗装風、左官風、モルタル風、木目など様々な商品がある
・多少の下地の凹凸が目立ちにくい

最近のクロスは本当に種類が増えています。

昔のような「いかにも壁紙」という商品だけではなく、塗装風や左官風、モルタル風なども結構リアルです。
クロスだけでも十分雰囲気のある空間はつくれます。

また美容室の場合、カラー剤や薬剤が付いたり、ワゴンや掃除機が当たったりすることもあります。
そういった意味でも、日常的に掃除がしやすいというのはクロスの良いところだと思います。


クロスのデメリット

・約90cm幅で貼っていくため、どうしてもジョイントができる
・年数が経ったり、湿気の影響でジョイントが開いたり、端部が剥がれたりすることがある
・傷んだ場合は部分貼り替え、もしくは一面貼り替えになる
・同じ品番が廃番になっていると補修ができない
・数年経つと既存クロスが日焼けして、新しいクロスとの色差が出ることがある

クロスの場合、施工から年月が経つと

「部分補修できる=必ずきれいに直る」

というわけではありません。

例えば5年後に壁の一部分だけ貼り替えようとしても、同じクロスが廃番になっている可能性があります。

仮に同じ商品があったとしても、既存のクロスは日焼けや汚れがありますので、新しく貼ったところだけ色が違って見えることもあります。

ここは意外と見落とされやすいところです。


塗装の良いところ

・多くの色から選べる
・艶感まで選べる
・クロスのようなジョイントが出ない
・一枚の壁として仕上がるので見た目がきれい
・ドア枠や建具と同色で仕上げられる
・汚れたり傷が付いても再塗装できる
・同じ塗料を残しておけば部分的なタッチアップもできる

個人的に塗装の一番良いところは、

「傷が付きにくい」ではなく「傷が付いても直しやすい」

ところだと思います。

美容室の場合、セット面横でシザーケースが擦れて薄く跡が残ったり、日常的にちょっとした擦り傷がついたりします。

そのくらいの軽い傷であれば、同じ塗料を残しておけば自分たちでタッチアップすることもできます。

これは結構便利です!

ただし、ここは少し注意です!!

壁にワゴンやローラーボール、カットチェアなどをぶつけて、石膏ボード自体を凹ませてしまったり、深い傷をつけてしまった場合は、

塗るだけでは直りません( ;∀;)

その場合は「パテ」という材料で凹みや傷を埋めて、表面を平らにしてから塗装します。

なので、

シザーケースが擦れた程度の軽い傷
→ 塗装で補修しやすい

ワゴン・ローラーボール・カットチェアなどをぶつけた深い傷や凹み
→ パテ補修をしてから塗装

という違いがあります。

意外と「塗装なら何でも上から塗れば直る」と思われている方も多いので、ここは知っておくと良いと思います!

そして数年後に全体的に汚れてきた場合も、上からもう一度塗ることができます。
これはクロスにはない大きなメリットですね。

またクロスのようなジョイントがないので、一枚の壁としてきれいに見えます。
やはり仕上がりだけを見ると、個人的には塗装の方が少し高級感があると思います。


塗装のデメリット

・クロスより施工費が高い
・艶がないと汚れが付きやすい
・かといって艶を出しすぎるとテカテカして雰囲気が出にくい
・下地の状態が仕上がりに出やすい
・パテや研磨が甘いと、照明が当たった際に凹凸やボードの継ぎ目が見えることがある
・同じ塗料、同じ色で補修しないとムラになりやすい

塗装で難しいのが艶感です。

艶を抑えると雰囲気はすごく良いのですが、その分汚れが付きやすくなります。
かといって艶を出しすぎると、今度はテカテカしてしまい、店舗として少し雰囲気が出にくくなる。

この辺りは悩ましいところです。。

そして塗装は、仕上げ材そのもの以上に下地処理のきれいさがかなり重要です。
パテ処理や研磨が甘いと、照明が当たったときに石膏ボードの継ぎ目や凹凸が結構見えます。

塗装は職人さんの腕が出やすい仕上げだと思います!


メンテナンスの考え方はかなり違う

かなり簡単に言うと、

クロスは「傷みにくいが傷んだら貼り替える」

塗装は「傷みやすいが傷んだら容易に塗り直せる」

という違いです。

クロスは初期費用を抑えやすく、デザインも豊富。

塗装は初期費用は高くなりますが、傷や汚れが出たときに補修したり、将来的に上から塗り替えたりしやすいです。

最初の工事費だけではなく、数年使ったあとのメンテナンス方法まで考えると、結構性格が違います。


じゃあ結局どっち?

仕上がりだけで言えば、個人的には塗装の方がきれいだと思います。

クロスのようなジョイントもなく、一枚の壁として見えるので、やはり少し高級感があります。

ただ、その違いは内装に詳しくない方には意外と分かりにくいです。

最近のクロスもかなり質感が良く、種類も豊富です。

そのため弊社では、

まずはクロス仕上げで考える。

その上で、

・ジョイントを出したくない
・塗装ならではの質感が好き
・将来的に自分で塗り替えながら長く使いたい

という場合に、塗装を検討することが多いです。

クロスと塗装、どちらが正解というよりも、

何を優先するかで選ぶ仕上げだと思います!



最後に

美容室づくりにおいて、私たちの役割は選択肢を提供することだと思っています。

レイアウトやデザインだけではなく、天井や壁、床などの仕上げ材についても、

質感・コスト・メンテナンス

などを考えながら、一緒に選んでいければと思っています。

これから美容室を開業される方も、改装を考えている方も、

「これってどうなんだろう?」

ということがあれば、お気軽にご相談ください!

ひなたや株式会社 代表取締役 中村陽一のイメージ
ひなたや株式会社 代表取締役 中村陽一

ひなたやは美容室専門の内装業者です。
これまで数多くの美容室のオープンやリニューアルに携わってきました。 丁寧な打合せと豊富な提案力で入念な準備をするのが私たちの特徴です。

内装業者=「作ったら終わり」ではなく、これからのお店を内装面から支えるパートナーになりたいと日々向き合っております。

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